前回ご紹介したうなぎ屋「ふじもと」から徒歩数十秒。ビルの一階にのれんを構えるのが、同じ店名のとんかつ屋「ふじもと」。とんかつ屋をお兄さんが、うなぎ屋は弟さんがそれぞれ営んでいます。

遠方から足を伸ばして来る方も。ボリューム満点のとんかつを楽しむ！

「お客様は、地元の会社の方々が多いね。外国の方も増えたよ」と気さくに語るのは店主の藤原元司さん。生まれも育ちも、ここ千駄ヶ谷。

「千駄ヶ谷は、昔はもっと老舗が多かったね。将棋会館は昔から出前の注文も多くいただいていて、最近はチキンカツ定食（1,200円）がよく出る。中村太地七段が大好きみたいで、そこから広がったみたいなんだよ。今はネット中継をやっているから、『今日、○○先生が食べたものを食べたい』というお客様もいらっしゃる。実はうち、藤井四段（当時）が食べたときは“負け飯”になっちゃった（笑）。TV３局くらいから取材を受けちゃったよ」

―長年お店をやられている中で、お客様の層に変化はありましたか？
「若い女性組も多くなった気がするね。遠方から足を伸ばしていらっしゃる方も。お客様の8割はリピーターの方だね。雑誌に載った記事を見てカツ丼を食べに来る方もいらっしゃるね」

食べごたえのある定食が人気。岩手県産の銘柄豚「岩中豚」を使ったカツ丼（通常サイズ：1,600円、ライト：1,200円）はボリューム満点ながらもふんわりと仕上がった食感が自慢の逸品です！

生まれ育ったまち、ダガヤサンドウで迎える2020年

―2020年に向けて、海外の方も増えるのでは？
「インバウンド需要は期待しているよ。日本にもこんなに美味しいものもあるよって、知ってもらえると嬉しいね。自分もさ、それに向けて語学を勉強したいと思っているんだ。メニューに英語・中国語・韓国語も載せようかな（笑）」

―ダガヤサンドウを一言で表すと？
「“都会のオアシス”かな。明治神宮や新宿御苑の緑が近くにあって、都会の中の田舎なんだよね。落ち着くし。ホッとする場所だよね。そして、これからも発信し続ける街だとも思う。美味しいものもいっぱいあるから、是非遊びに来てほしいね」

夜はお酒も提供する同店。とんかつを肴に、店主・藤原さんの粋なトークに酔いしれてみては？

店主・藤原さま顔出しNGとのことで（笑）、奥様にご出演いただきました