北参道の大通りを曲がると、そこには知る人ぞ知るスウェット専門店「LOOPWHEELER(ループウィラー)」があります。
ループウィラーは、1999年に設立されたスウェットブランドです。1970年代以前に使われていた「吊り編み機」を使用し、糸に余計な力をかけずに、ゆっくりと空気を含ませながら生地を編みこむことで生まれる、“ふっくらとした着心地”が人気を博しています。今回お伺いした千駄ヶ谷のお店は、2005年にオープンしました。
吊り編み機は、1960年代中頃までアメリカでスウェットの製造に使われていましたが、高度経済成長の影響で、今はほとんどその姿は見られません。現在、日本国内で吊り編み機が使用されているのは、和歌山県にある3つの工場のみ。現代は、高速な機械で編むことで大量に服を生産する方法が主流となっていますが、吊り編み機の場合、1時間に1メートル程度しか生地を編むこと出来ません。その代わりに、ゆっくりと編んで行くことで、肌触りの良いスウェット生地が生まれるそうです。
また、吊り編み機は、油を差したり、綿埃を取り除いたりと、常時人の手によって調整が必要とされます。そして、その生産を支えているのが、今や数少ない熟練の職人たち。吊り編み機で作られた着心地のよいスウェットを残していきたい、その技術を守りたいという思いが、このループウィラーというブランドに込められています。
店内に入ってすぐの場所に、ガラス張りで展示されているのはなんと本物の吊り編み機。実際にゆっくりと回る様子を見ることができ、ループウィラーのスウェットが丁寧に作られていることが感じられます。
それでは、ループウィラーのスタッフさんおすすめのアイテムを紹介していきましょう。
最初の商品「LW01」は、ループウィラーの定番アイテム。1999年のブランド設立時からあるこの型は、時代と共にマイナーチェンジを加えながら進化し続けており、長い間ツウな男性ファンから絶大な人気を誇っています。「LW BASIC(ベーシック)」という太めの糸を使用しているため、しっかりとした厚みと、ふっくらとした風合いが特徴。
ハイジップパーカー「LW290」は、ハイジップが特徴のコンテンポラリーなパーカー。
顎のあたりまでジップがついており、ジップを閉めることでパーカーのシルエットがさらにきれいに見えます。こちらの商品には「LW LIGHT(ライト)」という「LW BASIC(ベーシック)」よりも細い糸が使用されており、軽い着心地に仕上がっています。
最後に、ゆったりとしたシルエットが今っぽい「LW313」。通称“ちょいBigスウェット”。今年から登場した新しい商品ですが、今後定番の一つになっていくであろう期待のモデルとのこと。こちらにも、LW290と同じ「LW LIGHT(ライト)」が使用されています。
他にも、店内にはナイキとコラボレーションしたスニーカーなどがたくさんの商品が並んでいます。MHL、BEAMS、Graphpaperなどの有名アパレルブランドともコラボレーションしたりと、目が離せません。
ダガヤサンドウの良さを伺ったところ、「コーヒーを片手に何気なく散歩しているだけで、都会なのに気持ちが安らぐ場所」とお話しいただいたのはスタッフの臼意さん。
そんなゆっくりとした時間が流れるダガヤサンドウで、あなただけのスウェットを探してみてはいかがでしょうか。
DATA
店舗名 | LOOPWHEELER 千駄ヶ谷 |
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住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-51-3 山名ビルB1F |
営業時間 | 平日12:00~19:30 土日祝11:00~19:30 |
定休日 | 不定休 |
TEL | 03-5414-2350 |
URL | http://www.loopwheeler.co.jp/ |